シニアとインターネット
シニア向けのウェブサイトというと、どうしても「高齢者の・・」という括りになる。
そして、団塊世代などは「若いから」という理由で、「がんばれ」と企業から放置されているように見える。
今、インターネットを使えないのは利用者のせいであるという風潮がある。「ITリテラシが低いから」と括ってしまい、使う人の成熟を待っているように見える。
「素晴らしい技術者が作った」から、「使えない自分はできないせいだからだ」と暗示をかけて、使い勝手が全く向上しない。
その横で、ライバル会社はユーザーの立場からウェブサイトを使えるように研究しているのに!だ。
高齢者は守るべきである。杖も突いているし、よぼよぼだし。
でも、今、ホットである団塊世代や、元気な「中高年」たちのことはウェブサイトからすっかり忘れられているようだ。
そして、「シニア層はインターネットで買わない!」と、決め付ける。
買わせない、の間違いなことに、製作者は気づかない。
「だって、優秀な自分が作ったのを使えないなんて理解できない」「こんなのは常識」「常識を知らない人が間違っている。」「最先端ですから」「技術ですから」
そして、製作者に頼んだ企業も、そんな気がしてくる
「そういえば、それは常識だと思う」「無知でごめんなさい」「知らなかった」
結局、ユーザーが使えないものが仕上がっていくのだ。
シニア層のインターネットユーザーは増加している。
なのに、あなたは、シニア層はインターネットが使えないという。
もう、シニア層を若者の思い込みのシニア層という言葉から解放してあげてもいいのじゃないですか?