多少の違いは気にしない!
もし、あなたが男性なら、久しぶりに会う女性の髪形が違った事に気付きますか?
私は趣味で時折長いウィッグをつけるのですが、(変装ではないのです。趣味。)誰も気づきません。「ああ、モリさんって髪長かったよね。」
自慢じゃないですが、自慢にもならないですが、生まれてこの方髪を伸ばしたことはありません。なのに、そういう反応なのです。まあ、私に興味を持っていないとかってオチはなしの方向で。
多くの人の場合、多少の違いには気付きません。
シニア層に然り。この場合は男女問わずですけども。
たとえば、ファイルを保存する、ファイルを開くと言うボタンがある。小さいボタンは彼らには良く解らない。さらに、握ったマウスがツルリと動くものだから、開くを押そうとして「保存」を押してしまう。
たとえば、たとえば、ワードを開いて(白紙の状態) 開くボタンを押そうとして保存ボタンを押してしまう。
もちろん、左上には「ファイルを名前を付けて保存」と書いてある。しかし、彼らはそんな細かい事は気にしない。まさか、そんな、ムイシ菌(無意識)によって他のボタンを押しているなんて思いもしないからだ。
さらに、開くもしまるじゃなくて保存するも同じダイアログボックスである。髪が2センチくらい短かろうが長かろうが、どうでもいいのと同じ、なんとなく同じ形だからいいじゃないかいいじゃないか、よいよいよい。
「あ、この間の続きはこれね」と笑顔でダブルクリック。
さて、これから怒る悲劇はだれが想定できるだろうか。
そう。白紙で、今まで一生懸命作ったワードファイルを上書きしてしまったのだ。
パクパクパクパク。
「ど、どうしました」
「何度やっても、昨日まで頑張って作っていたものがでないの!」
落ち着いて見ると、明らかに「白く」なっている。ユーザーさんの顔も顔面蒼白。しかし、手の施しようがない。
話は変わって、よく、ウェブサイトで「どのページを見ているかわからなくなる」ページがあるが、それは「小さい事なんて気にしない」から、タイトルがきちんと明示されていないものは「あらー、さっきと同じページじゃない、いやねえ」となってしまう。
男性が女性が髪を切ったの気付かないように(気づく人は偉い。)、シニア層は「小さな違い」に気付かない。
シニア層も使えるウェブサイトを作るなら、それは留意しなくてはいけない事。