表層部分を学習する
今日、朝一にいらしたTさん(60歳男性)はややまじめな方である。肩書き持ちでもある。
やや。というのは、基礎から勉強をせずに掻い摘んで勉強をしようとするので「やや」の評価である。
でも、まじめ、と思うのは、とにかく色々なテキストを買ったり、新しい事に挑戦しようとするからである。
普通に使う分には問題ないけど、いろいろなところで戸惑うので2か月に1回くらい弊社にいらっしゃる。
#色々やりたいけど、基礎学習をしようとしないので、いろいろな事を勉強しなくてはいけなくなる。応用の勉強はいとわない。でも、応用しかしないから効率が悪い。ちょっとした矛盾。
さらに、彼は新しいものが好きである。毎年のようにPCを買っているイメージ。
今日も新しいパソコンを持っていらした。
そして「Gmailをしたい」と仰る。
Gmailを設定し、外部のメールを受信&送信できるように設定する。
そして、彼が言う。
「なぜ、僕はGmailを使うの?」
!知らんわ!
ガサゴソと彼が本を取り出した。
「N口Y雄のパソコン整理術」
「僕、この通りにしたいんだ」
はいー。
「次はPDFにしたいんだ!この本にPDFでデジタル化したらよいと書いてある!ところで、PDFとは何?」
「云々。」
先日、某社の方と話していて、いまどきのシニアが動く言葉について検証を重ねていた。
また仮説ができたので、3月にかけて検証を重ねていくのであるが、
どうも「表層的結果」というのがキーなのではないかと思う。
要は、アレだ。
「この髪であなたもモテガール(甘)」の世界だ。
この本も、パソコンの基礎が解っていない人が読むことは想定していないのか、もしくはターゲットがしっかりしていないのか、悩むところだが、表層的な結果を求めて(この場合はパソコンを使って仕事がより速くなる、ということ。)物を求める。
こういう方は基礎からわかるパソコンの本、などにはあまり手を出さない。
別に、基礎なんて解らなくても、部下がやるからいいのだけど、応用は知りたがる。
これから、家電でも、いろいろな商品でも、基礎がないことを前提にいろいろ作らなくてはいけないね。と思う。
基礎があったとしても、やらないと忘れちゃってるね、ということも、前提にいろいろ作らなくちゃいけないなあと思う。
ところで、弊社年賀状シーズンに突入。
1年ぶりの来校の方が多いが、まあ、すっかり、きれいさっぱり忘れている。若い人でもだ。
どこかに書いてあった。
「頭は3日使わないと衰える」
肝に銘じた。頭は少しいじめてつらいくらいがいいんだろうなあ。がんばろう。表層的じゃなくて、基本部分も。
#ところで、話しかけられながら書くとどうも散漫になる。話しながらブログを書くなとも時折思う。