2011年 シニア市場の展望

明けましておめでとうございます。
使い手と作り手の思いあいの橋を築けるよう、楽しんで参りますので、どうぞ本年もよろしくお願い致します。
さて、2011年のシニア市場の動き・展望について簡単に記していきます。
■衰えの認識が市場の流れを変える
団塊世代の少し上に、たくましく伸び伸びとしている世代があります。
所謂「プレ団塊世代」。現在65歳~70歳くらいですね。
もう年金も受給していて、退職金もきちんともらっている。
この世代は消費も活発で、好奇心も強い世代なのです。
この世代が65歳を超えて、「自分は年を取った」と認識し始めた事、これが大きくシニア市場を変えるのではないかと思っています。
今までは、今の自分は若さの延長でした。
周りがシニアビジネスとか言っても「ははは、いるよね、そういう人。あ、私の友達にいるいるぅ」くらいの他人事でした。
が、最近、「シニア」という言葉が自分を指しているということに気付き始めました。
となると、「いつまで健康で遊べるかどうか解らないから、今のうちに、遠出しよう、出かけておこう」となるわけです。
ここの層にきちんと着目できれば、シニア市場はまた面白いものになるでしょう。
■安くて、長時間楽しめてお得感があるものが着目されるでしょう
好奇心が強そうな人に見えますが、意外と「新しくて使い方を考えなくてはいけないもの」に対しては触手が伸びません。
それを持ったら/そのサービスを使ったら、安く、長く楽しめることが重要です。
そして、「お得感」ですが、比較の術を持ちません。
そのため、提供者がお得感を出すなら、具体例で提示することが必要となるでしょう。
まあ、このことはどの世代でも一緒だとは思いますが、言うは易し、行うは難し、横山やすし。
(言ってみただけ、年明け初すべり)
また、用意されたものから自分に合うものを選ぶ力は衰えていません。特に楽しいことについては、以前の経験と与えられるであろう具体的なメリットを換算し、選ぶことが可能です。
一方で、自ら組み立てる力はありません。この中からチョイスして選んでよいですよ、というのは面倒くさく感じるでしょう。(まあ、これも世代共通ですね)
■男性にはルーティンの場を。女性には安心の中の楽しさを。
男性はより引きこもる傾向があります。
年頃のお父様をお持ちの方は、是非、外に引っ張り出しましょう。一度中にいるとそれが楽なので動かなくなってしまいますよ。
男性には、ルーティンの場所(たとえば、月1回のゴルフ、会社の会合・同窓会等)があるとよいでしょう。昔ながらの付き合いを中心に毎日を過ごします。
本当はここに新しい出会いを持っていきたいところです。
これについて語ると長くなってしまいますし、外に出すプチ義務感については私も試行錯誤中ですので何とも言えませんが、75歳までに新しい趣味を見つけるとよいでしょう。これは、シニア市場の観測とは全く関係ない発言ですね。75歳までに新しいことをはじめられれば次の5年も新しいことをすることの敷居が低くなります。
この辺については、お会いした時に熱く語ります。
女性は、毎日出るのはさすがに疲れてしまいますので、行動の範囲が減りますが、男性に比べると外向きです。
ただ、新しいこと=できないかもしれない、よく解らないことには手を出しません。そして、よく解らない、それを使ったことでどうなるか解らない場合には「難しい」という発言をします。
私には難しいという発言を聞いたら、操作の方法を教えるのではなく、どうなるかを教える方がよいでしょう。本当に知りたいのは操作の事ではありません。
ということで、お天気お姉さんみたいにシニア市場の2011年展望について述べさせていただきましたが、本年も皆様のお役にたてればと思います。
シニア市場向けビジネスについては、新しい展開を考えておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
今年も宜しくお願い致します。