シニア向け製品の愚
#打っていたのがちょっとしたミスで消えてしまった・・・ショック。
当社はシニア向けのパソコン教室ではあるが、シニア向けパソコン教室であるとは謳っていない。
ただ、アクティブシニアの方々が通いやすいようなつくりにしている。
サービスマーケティング、という本があって(正式名称失念)私の卒論のテーマでもあったのだが、それに基づいて、シニア層が通いやすいファクターを洗い出し、そういうつくりにした。
そのことによってシニア層が集まっている。もちろん、若い方もいる。友達の奥さんもいる。(笑)
ただ、シニア層が通いやすいつくりを心がけている。それは当初から画策したものである。
しばしば、企業の方にシニア向け製品やサービスの相談をうけます。
中には、聞いた瞬間に「ぬぅぅ」と唸ってしまうようなものもあります。ぬぬぬ。
シニア向け製品は最近よく出てきているが、私の知っている「アクティブシニアーズ」がシニア向け製品を好んで買っているようには見えない。残念ながら。買うのは、違うものだ。例えば使いやすさが考えられたものだったりなんだったり。
当社ではマーケティング勉強会を毎週開催しているのだが、昨日は市場細分化についての話だった。
市場を細分化する。だれもが言うことなのだが、市場細分化細分化と話している人が、なぜか、「シニア層」という言葉を「細分化されたファクターの一つである」と感じていることに驚くことがある。
シニア向け製品、という「細分化」は正しいのか?
多分、らくらくフォンも「機械が弱い人向け」だったら、ナウなシニアもオールウェルカム、なんだろうと思う。
先日、見せていただく機会があったのだが素晴らしく使いやすい。
#実は、私も機械が本当に苦手で(パソコンは機械ではなく、お友達♪・・・暗い?)結局いまだにビデオの予約は成功したことがないし、ビデオを撮れば「ねーちょっと、これ、どこを押せばいいの?」と私のドナルドダックのような声が入って、そして、消える。結局撮れない。携帯だって、ようやく最近メールが長く打てるようになった。いまだに絵文字はよく解らん。
私は製品/サービスの因数分解という言い方を良くするのだが、その製品/サービスの持っている因子はきちんと把握できているのだろうか?もしくはその市場の因数分解はできているのだろうか?
シニア層、というざっくりとした言葉、まさか、アクティブシニア層ということばで市場を狭めているとは思っていないとは思うが、多くの企業の方が「マーケットを絞って」という話のときに「ですから、当社ではアクティブシニアをターゲットとして」と「なんじゃそりゃ」的な絞り方をする。アクティブシニアは、細分化の言葉としては広すぎる。なにをもってアクティブシニアとしているのか、担当さんのシニア像がまだ巣鴨にある限り、(私と話す人はそんなことありえないが)シニア向け製品という名前は愚の骨頂だ。
もう一度繰り返してみよう。
シニア層は「シニア向け製品」だけを買っているわけではない。
ターゲットにしたいシニア層の像は見えていますか?(数字じゃなくって)
ターゲットにしたい人たちの、共通項は、悩みは/意見は、聞こえていますか?