我々の視点

先ほども書いた先日出た会で、「ゆうざびりてぃとあくせしびりてぃ」について盛り上がった。
高齢者にも使いやすくする為にはこうするべきであろうと、仰っている。
「高齢者から有益な意見を聞き出すのは大変だよ。「必要ない」「できない」の一点張りだから。」と高齢者対象のユーザーテストをするのの大変さについて語っている方もいた。確かに、私たちも普段のつながりとパソコン教室という窓口があるからテストできるけど、多分、知らない人だったら嘘つくだろう。彼らは。確かに知らない人がヒヤリングにいらしたときの嘘っぷりには私も驚くもの。嘘やーん。いつも言ってることと違うじゃん!突然いい人になっちゃうんだ!ってね。
そんなことはさておいといて、皆さんと話しているうちにすごく気になった事がいくつか。


高齢者とはこういう使い方をするだろう
→それについて検証していこう、というのが現在の主流の考え方
当社の考えは反対だ。
私はもともと某ECシステムを販売していて、「これをいれれば売上15%アップ!」などと言っていた。
しかし、縁あってパソコン教室に来た時に、シニア・シルバー層のあまりの使えなさっぷりに「いや、これはあれをいれても15%アップにならない。使いやすくせねば」と気づいたわけです。
というのも、あまりにも、シニア・シルバー層は一定の行動で「使えない」
私たちの発想の原点は「どうして彼らは使えないんだろう」だったのです。
だから、我慢しても使えるところはそのままでいいと思うし、彼らの行動・心理的側面(彼らは気づいていなくても)そこを考えるところから始まっています。
というのもですね。教えていて半年くらい、あまりにも「覚えてもらえない」ので、教え方が悪いんじゃないかと考えたんですよ。どうして、彼らは解ってくれないんだろう。こんなに楽しくて、こんなに簡単なのに。
で、そこから、彼らがどうやったら覚えられるのかの実験でした。毎日が試行錯誤。説明の方式を変えたり、心理学を勉強したり、記憶術を買ってみたり(笑)受験生の本も参考にしました。で、そこから導き出されたのが、かれらの行動であり、彼らの考え方であり。だから、「どこがだめなんだろう」ではなく、「どうして使えないんだろう」から来ているから、他の人と視点が少し違う。解りますかね。だって、質問される事って同じなんですよ。パソコンでも、インターネットでも。なのに、どうしてそれを直せない?そういう視点なんです。つまり。