「ウェブサイト操作と中年男性」

「インターネットはできるんだよ」とUさんが言う。
「会社で使うエクセルだけ学びたいんだ」
Uさんは50代、所謂団塊の世代である。
たまたま話していてインターネットをしていたときに
「インターネットくらいはできるんだよ、今度○○に行くから、ちょっと調べてみよう」と、得意げにインターネットを操作。
しかし、思うような操作ができない。
「うーん、間違ったかも」と閉じる。以上終了。
「俺は使える。だから、使えないホームページは間違いである」というのが彼らの理論。


失敗が怖いからか、中高年は間違い認定が若い子に比べて早い。
「あ、まちがっちゃった」
うちにいらしたAさん(団塊女性)は「お母さんはすぐに閉じるからダメなのよ。辛抱して少し探しなさいって、娘に起こられるのよ。あはは」と仰る。
彼らが閉じるのは「見つからないから」だけじゃなく
「間違ったから」という理由が圧倒的である。
本当は、そのウェブに欲しい情報があるのに。
今、やろうとしていることはあともう1クリック先にあるのに。
クリック数が少ないほうがいいウェブサイト、というわけではなく
どこをクリックすると直感的にわからないのがダメなのだ。
うちにウェブサイト構築で相談にいらした方が「某コンサルの方が、3クリック以内でやらなくちゃいけないと仰るから、トップページに全部詰めました」
・・・・・。
結局、そのウェブサイトは、どこをクリックすればいいのかわからないほど情報がたくさんだ。
カテゴリ分けもしてあるが、とにかく惑わせポイント(人の心を惑わせるポイント)が多い。とほほ。
そのウェブサイトは、間違いだと思わせないつくりになっているだろうか?