配信停止。
半年振りにいらしたTさん(64歳、女性)。
「できないのよ」
「なにがですか?」
「メールをとめるのを」
「?」
「メールがいっぱい来るからとめたいの」
(広告メールかな・・・)
「とめようと思ったのに」
(スパムメールの配信停止をやっちゃったかな・・・)
「ちがうのよ、○○のメールをとめたいの」
よく見たら、以前ネット上で購入した(彼女は本当によくネットで買う。それも、自分が使える3社だけですが)お店からのメールマガジンをとめたいという。
「欲しいときに欲しいから、メールがいっぱい来るとイヤなの」
そういえば、友人もネットとは無関係に生きている。もちろん、メールの送受信程度は全く問題ないが、1日3通以上同じ人からメールが来るなんて「信じられない」。「確実にストーカーだよね、それって」
しかし、私のようにメールだけで暮らしている人は同じ人にメールを出すのも結構普通だし、毎日メール書いているし・・・「森ちゃんって、オタク?」といわれたことも。「ストーカー?」といわれないだけましか・・。
という中でTさん、メールマガジンの停止に果敢に挑む。
「メールマガジンの停止は・・・」と書かれたURLをクリックする。
ダブルクリックするものだから、まずメーラーの後ろにブラウザがあることに気づかない
「でてこない、でてこない」
どうも、彼女は偽名(芸名?)で申し込んだらしい
「名前、嘘ついたから止めるのができないのかしら」
後ろめたいことがあると、どうしてもそれができない理由になる。なんか、解るなぁ、その気持ち。
「関係ないですよ。」といいつつ、ブラウザを前面に持っていく。
「メールアドレスを入力」の欄にメールアドレスを入れる。彼女はヨン様グッズなどはすべてネットで買ったので、メールアドレスの入力は問題ない、と思いきや・・・
.ne.jp が/ne.jp になってる・・・。
ところがです。エラーメッセージがどこにあるか解らないのですよ。
先日、シニアも利用するであろうウェブサイトの、シニアが引っかからないように作るコツをまとめていたのですが、これって、7章に出てたー、いけない例だ・・・・。
なんとかクリアする。(させる)
次。某有名メールマガジンを配信停止。
「パソコンのメールアドレス」 SSL対応 SSL非対応
「携帯のメールアドレス」
と書いてある。
「シニア層は画像をクリックする」「解らない言葉は見えない」
その法則にのっとり
「パソコンのメールアドレス」と書かれた画像のうえをひたすらクリックし「クリックの仕方が悪いのかしら・・・」
SSL対応をクリックしていただき、なんとか、前に進む。
「いつの間にかくるけど、やめるのって大変なのね」とはTさんの談。
企業にとってはしてほしくない配信停止だが、配信停止をできないと、不満が募るばかりになってしまうので要注意。