ことばあそび

私は言葉遊びが大好きだ。
韻を踏んだり、文末を変えてみたり、有名なセリフを使ってみたり、一歩間違うと完璧なオヤジギャグだし、もう間違えているかもしれないんだけど、言葉遊びが大好きだ。
さっき笑ったのは
「ありがたいですねー」と私が言った時に言葉遊び仲間のFさんが「あり(蟻)がたい(鯛)ならいもむしもぐら」と言って来た。Fさんは完璧にオヤジだから、言ってもいいんだろうが、若い私が言ってもいいのかと悩みつつ、笑ってしまった。なんでもぐらやねん、ってツッコミをしながら。そういうのってすごい楽しい。
一つのものをいくつもの読み方が出来る漢字も大好きだ。平安時代の歌は所どころで隠し味が合って詠めないけど読むのは好き。比喩にしていいたいことを相手に考えさせるのも楽しい。
言葉は、色々な意味でとれるから面白い。
言葉で遊ぶのは面白い。言葉一つでイメージが変わるから。


仕事でも多くの人が言葉遊びをしている。
私が短い仕事人生の中で最も衝撃的だった言葉遊びをしている人はこう言った。
「いいんだよ、英語だったらなんかかっこいいだろ?日本人は英語に弱いし、英語だとなんか納得するんだよ」
確かにスーパー言葉遊びだ。
いまどきのわかもの、ってよりも、ナウなヤングなほうがナウイんだろう。
目の前のものに目くらましをかけるのに英語は有効だ。私も面倒くさくなったらたまに英語を使う。それで大体、よく解らないけどまあいいや、ってことになる。ナウなヤングだから仕方あるめぃ。てやんでぃ
で、ウェブ操作を見ていると、いろいろなカタカナが人を惑わすことが解る。
例えば、サービスとか、ブランドとか、ユーザーとか、クオリティとかなんか、沢山カタカナがあって、突っ込むのすら疲れちゃう、と思ってしまう。「あなたナニジンデスカ、ニンジンジャアリマセンネ」って言ってみたくなる。まるで子供が「おまえなにじんだよー」といって「にんじんだよー」って、お前は人参か!と突っ込みたくなるようなツッコミをウェブ上で展開している。「今何時?」といったら「そうね、だいたいね」じゃなくて「おやじ!せいじ!おれんじ!」と突っ込みを入れるような言葉遊びが展開されている。
ということでサービスとか、ブランドとか、よく解ってないんだ。見ている人は。ユーザーのことを考えてっていわれても自分のことだと思ってないんだ。当社のサービスって言われるとサポートセンターだと思っている人もいるんだ。サービス、っていうと「お姉ちゃんかわいいから甘エビ2匹サービス!」って言われているようなものなのですよ。多くの人にとっては。
そういう、言葉遊びがウェブ上には多いし、多分作っている人はその言葉遊びに気づいていない。
私が、毎日何も考えずにオヤジギャグを言ってしまうように。