難しい事と難しそうなこと
うちは毎月、2、30人新しい方がご入会されるだけではなく、現在新宿区のIT講習会を請け負わせて頂いているので年間500名近い色々な方がいらっしゃる。
色々な方とお話しをしていると、いろいろな発見があるが、どうしても一つ解からない事。
それは「難しい」の定義だ。特に女性。
やりたいことをがーっと並べて「そのくらいは出来るようになら無いと。あ、でも、これ以上のことは難しそうだからやらなくていいの!!」
「文字の色、色とりどりなのは難しそうだけど、2色ぐらいなら簡単でしょ」それは色とりどりが難しいと言うのではなく、フォントの色を変えるという操作は1つなのだから、その操作を覚えればいくらでも応用が利くはず、という理屈は彼ら(特に女性)には通用しない。
本当はそれが難しいかなんてどうでもいいんだと思う。
「難しそう」を理由にして触らないだけなんだと思う。
昔、ケータイメールをしていたシニア女性なんて本当に少なかったのに、今じゃ気付くと皆ケータイでメールだけは出来るようになっている。じゃあ、パソコンのメールも原理はケータイのメールと同じだよね、できるよね。と言う話をふってみると「ムリムリムリムリ」。どこのムリムリ星人だ。
「だってパソコンって難しそうじゃない」
「でも、メール立ち上げて、宛先入れて本文入れて送信押すだけですよ」
「ムリムリムリムリ」
「でも、出来るようになればいいなと思うのよね」と夢見る夢子ちゃんが言う。
「その為に何かしてみたことはありますか?」
「ううん(否定)、だって難しそうなんだもん。」
本当は難しいかなんて意味はない。
とても大切な事は、難しくないと思わせる事なんだと思う。
同じ機械でも冷蔵庫は難しくない。テレビも難しくない。固定電話も難しくない。
携帯は普通。いろいろやらなければ難しくない。
パソコンは難しい。ビデオも難しい。リモコンも難しい。
操作が一杯ありますよー。というのとボタンが多いですよーというのは難しく思わせる原因で、何もしていないのに無理だと思わせちゃうのかな。
しかし、先日お教室に見学に入らした某社の某さんが、「いやー、モリさんの言うとおり、本当に皆片っ端から忘れていくんですね~!感激しました」と仰って下さいました。見学・お手伝いは大歓迎ですので、いつでもお問い合せください。(冷やかしは嫌です。面白い方がいいです。)