[お知らせ] フレンチトースト基金のこと。

10月 18, 2017

先日、某氏の息子さんが離婚し、子供3人を連れて実家に帰ってまいりました。
息子さん(40歳代)は働き盛り、もちろん、働かなくては食べてはいけません。
子どもたちは祖父母が預かり、久しぶりの慣れぬ育児で大変だと・・・
子どもは小さくないものの学校の行事や塾やらで、意外と面倒を見るのが大変。
「子どもを育てるのは体力勝負だからね、高齢者にはきついよ」と後期高齢者になったばかりの某氏が仰った。
その時は「ふ~ん」と聞いていた。
「お母さんが引き取るのって多いけど、お父さんが引き取るのって珍しいねえ。大変だねえ」
全くの他人事である。
でも、東京に祖父母がいてよかったねえ、と思う。
そんな中、ある日友人から連絡が来た。
「父子家庭のための基金を立ち上げたよ!」
「父子家庭で困っている人って多いんだよ」と友人が続ける。
「へー。(別に関係ないし)」と答える。
この時点では、正直、本当に興味もないし、離婚であれば、まあ、いろいろ理由はあるにせよ、婚活に一生懸命で結婚したい人も多いのに、それを乗り越えて離婚だと?とも思わないこともないので(すみません)あまり同情もなかった。
が、その近辺で、偶然にも「幸せの力」を見たり、友人に対して憎まれ口を叩いている?間の意見交換などで、少しずつ考えが変わってきた。
父子家庭。そうなった理由が何であれ、実際、父子家庭である。
父がいるから経済的には大丈夫だろうと思いきや、母子家庭にも冷たい社会は父子家庭にもっと冷たい。
子供が熱を出したからと父が帰れば、この時代ですから、少しずつ閑職へ、閑職へならざるを得ない。
そういえば、私の知り合いでも子供が受験があるから、残業がなくても良い部署に回してもらった人を数名知っている。子供のお受験で休む人もいた。そりゃあ、同じ境遇じゃなければ、想像力がなければ、あまり同情できない。(私はできなかった。)
で、閑職に回された父、もしくは、最悪、解雇された人も、母子家庭に出る児童扶養手当は、父子家庭にはない。
そして、困窮してしまう。
それは、とても悲しい。想像力がない私にも、それは悲しいことは想像できた。
ということで、友人の所属している「ファザーリングジャパン」という団体にて、父子家庭を支援する「フレンチトースト基金」をはじめました。
この基金は父子家庭で祖父母も近くにおらず、年収も一定以下の方に支給されます。
この基金の詳細はウェブを見てください。そこまで回しもんじゃないんで。
そして、じっくり読んでいただいて、賛同して寄付して下さる人は、ぜひお願いします。でも、しない方も、「そういう問題がある」ということを知っていただきたいなあ、と、この記事をエントリーしました。「愛の反対は無関心。」なので。
友人が所属しているので、間違った団体ではないと思いますが、ご自身で確認し、助けあいが必要だと「困ったときはお互い様だよね」と覚えたら、ぜひ寄付してください。
お金を渡すことが、何の意味があるのか、と思ったら、その意味を考えてください。いろいろな疑問を持ってください。私は、問題意識を持つこと、自分ができることを考えること、そうやってさまざまなことを考えることに、関心を持つことに意義があると思っています。(寄付を募っている友人には申し訳ないけど。)
関心を持つことから、少しずつ、いろいろな物が進化していくのだと思います。何もできない自分ですが、こうやって関心を持たせてくれて、問題意識を持たせてくれた友人に感謝しています。ありがとう。友人がいなければ、父子家庭にはまったく関心を抱いてなかったから。