専門用語はなぜ難しいのか?
慣れていない言葉だから。
そして、それを使う人にとっては慣れすぎていて、意味が分からないと言う人の気持ちが分からないから
さらに、それを使っている人は、それ以外に代替する言葉を思いつかない。
ウェブ周りの仕事、と言うと「ホームページを沢山見る仕事?」となってしまう。
大きく見える世界の、小さな世界。
さらに面倒くさいのは、その用語を使うことがちょっとかっこいいじゃん、と思ってしまう初心者魂が存在していることだ。芸能人になった人が、やたらと芸能人用語を使うのと一緒。「ちゃんねー」とかって言われてもねぇ。(いまどき言う人はいないか?)
Nさんはパソコン歴1年くらい(通い始めて3回目)の帰国子女(65歳)
日本語よりも英語が楽、というので、「あー、これはきっとカタカナに弱い日本人よりも早く進むだろうな」と思っていたのが大間違い。
「ウェブサイト」と表示されると「何でくもの巣がホームページに関係あるのよ!!!」
まぁ、これはとても珍しい例だと思いますが(以前通っていた「若い」英語を主言語とする方たちはなんなくすらりとはいったから)
しかし、これが1年くらいたつとどうしてもパソコン用語を使いたくなる。
それも、略して。
「コンパネ」とか「アイイー」とか、そういう用語を使いたくなる。//をみて「すらすら」なーんていいたくなる。
「酔っ払って記憶をShiftDelete」なんていいたくなるわけです(笑)
しかし、本質的にはあまりよく分かっていないのだ。ただ、使いたい。
そういう人たちが説明書を読むと「うぉぉぉ、わからない!僕は普段、パソコンを使っているから初心者じゃなくなってもいいはずなのに、この説明書が悪いんじゃないか」と混乱すると言う算段なのです。
「これ以上どうやって説明すればいいのか」と思う専門員に、「どうして説明書は分かりづらいのよ」と思う初心者たち。先日NECのパソコンを買ったKさんは「これを買うと分かりやすいパソコンの本をつけますよ」と言われて買ったらしい(結局分からなかったらしく、うちに来たのですけど)
分かりやすい、説明しているのに分かってくれない、ここの溝は目線が違うと言う点で既に埋らなくなっている。
「あたしと仕事、どっちが大切なのよーっ」
「そういうのは比べるもんじゃないだろう、どうして解らないんだ」
そんな会話を生できいたことはないが、多分、そんな感じなのかもしれません。