それは無視できない問題

朝、某高齢者団体と打ち合わせ。
「モリサン、Aさん、知ってるよね?」
Aさんは昔このブログにも登場したことがあるネット株取引が大好きなおにいちゃんである。うちの教室にいらしてはみんなの前で株取引をして色々な人の賞賛を浴び、さらに、優待券が来ると私たちに分けてくれるすてきなお兄様だ。
「Aさん、亡くなったのよ、それも孤独死で、死後数日きづかなかったって」
「・・・・・・・。」
Aさんはシルバー層が住む住宅に住んでいた。最近いないなぁと思った管理人さんが部屋に入ったらなくなっていたとのコト、仲良かっただけに、ちょっと感慨深いものが。
そういう話って避けて通れないわけで、今後、退職して「自分探し」に失敗して、欝になったり引きこもりになったりする人も増えるだろう。すべての人が「アクティブシニア」ではない。
できるかぎり、皆がアクティブになれるように、例えばウェブサイトを使いやすくすると提言しているのも少なくともITリテラシが低い人でもウェブサイトを使えれば、使いやすくあれば、情報が得られて誰か他の人と繋がって欝になるきっかけが減るとか、少しでも良いものを、少しでも楽しく使えればいい。
件のAさんも、私がそもそも「この人のためにウェブサイトは使いやすくなるべきだ」と思ったきっかけの一人である。PDFが全く解らなくて電子なんとかがとれなかったり、間違えて株を買ってしまったり、売ってしまったり。彼はそれすらも少しは楽しんでいたけども。
奥さんがなくなる、ご主人が亡くなるより奥さんがなくなるほうが後を引く人が多いわけですが、(女は強い)ときのフォロー、夫婦がいる「お一人様」と本当のお一人様はワケが違う。
そういうことを考えていると、少子化の現在、子どもがいない人々は、誰に看取られるのだろうかとちょっと感慨深く。
そういう、ネガティブな話にどう向き合っていくか、ということを今日の打ち合わせで話し合っていたのでした。あー。切ない。