コミュニケーションに必要な事
「細かく指示をしたのに、指示通りにやってもらえない」
「あの人は仕事ができない」
「ミスを叱るとパワハラだと訴えられる」
私は、これらを一種のコミュニケーションミスだと思っている。
指示が伝わらない。指示された言葉を理解できない。
上司の鬱屈とした感情が溜まる。
ヨクナイ!ヨクナイ!上司が暗くなるの、ヨクナイ!
なぜコミュニケーションミスが発生するのか
これらのコミュニケーションミスの発生要因には、いろいろ原因が考えられるが、1つ挙げられるのが
・同じ言葉を使っていない
事だ。
単語一つとっても、同じ認識をしているかどうかはわからない。
たとえこちらが正しくても、相手が間違って認識していれば、それはすでに共通言語ではない。
雰囲気で言葉を解釈する
「ヤバイ」という言葉が使われまくっているのも、その言葉の守備範囲が広いので、とりあえずそれを言っておけば「話が通じている風」になり、コミュニケーションコストが下がるからではないだろうか。
昔、日本語を母語としない友人が「日本の「どうも」は超便利」と力説していたことがあった。ありがとうも、すみませんも、わからないも、大体「どうも」で通じる。「だから、まだ日本語がよくわからなかったときに、全部どうもで相槌を打っていたら2時間くらいは日本語を理解しているふりができた。」という笑えるのだか笑えないのだかわからない話であるが、非常に興味深い。
言葉の定義をせずに、雰囲気で場を理解する風潮に慣れていれば、言葉に共通認識があるという意識すら薄れていってしまうのではないだろうか。その「言葉のあいまいさ」がコミュニケーションミスを生むのではないだろうか。
知らない言葉では、思考することができない。
語彙が減れば、思考の幅が狭まる。
語彙だけではなく、言葉の共通認識意識が薄くなれば
指示も通らなくなるし、指示を受け入れられなくなるし、指示を出している人も指示を受けている人もイライラするだろう。
で、どうすればいいの
イライラしているメッセージを受け取って、とりあえず私ができることは、弊社の研修を通じて、受け手に、上司との共通言語を持たせることだと思っている。
少なくないコミュニケーションミスは、言葉の問題で解決できたりする。と、信じてる。