会社は学校ではない
先日、内定者向けの製品をご紹介に某社に行ったところ、表題の通り言われた。
「さすがに、会社は学校じゃない。」
確かに、会社が「内定者基礎数学研修」を採用したら算数ができない人を雇ったのかと人事が他の部署の人に小一時間問い詰められそうだ。これはパッケージの間違い。4月から変えよう。
さて、しかし、一方で、算数ができない方は一定層いる。
少なくとも、教室には。
算数・数学は共通言語だと思っているので、
そこの共通認識がないのは、コミュニケーションができないのと同じである。
「気持ちわかるわかる~」といっても、それは本当に表層であって、実際のところ、わかるなんて言葉を発すること自体、わかってないな~って思うときの方が多い。つまり、コミュニケーションが水素よりも軽い。
そんな中、内定者向けの数学研修は非常に意味も意義もある。ただし、担当者さんのプライドが許さない。商品設計ミス。(猛省中)
数学ができなくて仕事に支障が出る
ところで、最近、「数学ができなくて仕事に支障が出る」通学者が突然増えてきた。問題の顕在化、受け入れ先の安心感この二つが彼ら・彼女らが数学をやり直そうと思うきっかけと思っているが、問題の顕在化は何からきたのだろう。
「上司から、数学を習ってこいと言われた」
「お客さんから、算数ができなさすぎると注意された」
この、何を言ってもパワハラ直前の時代に、よく注意して下さる人がいる者だと、感動する。愛だ。見込みがなければ注意できない。注意して、習ってきて会話が通じるならば、育てたいと思っているのだろう。
この事例は氷山の一角で、この後ろには多くの悩んでいる人がいるはずだ。
コミュニケーションの講座を受講させるより、一定層は数学の授業を受けさせた方がいいのではないだろうか。そもそも共通言語を持っていないのに、コミュニケーションの授業を受けても「わかるわかる~」と適当に合わせる力と相づち力と、理解できないけれども傾聴力っぽいものがつくだけではないか。
と、思いつくままに書いてみる。雑文。万が一にでもお読みいただいた方がいらしたら本当にありがとうございます。数学研修やってます。