初心者にパソコンを教えるコツ

どこかで「初心者にパソコン教えるの難しいー」とあったので、教える人として多少のコツ。
とはいえ、どうしてもシニア・シルバー層仕様なのはお許しを。
今、私が想定しているのは超初心者のシニアの方。
[基本編]
1)相手が何を知りたいのかをきちんと聞くこと
これが意外とできていないので、教える側と教えられる側の溝が大きいことに気づかず、教え続けて意味不明な言葉を垂れ流している場合が多い。相手の知りたいことを決め付けない。
2)どこまで理解しているのかを把握する
相手のレベルを先に探る。これができないと教えることは出来ない。っていうか、疲れる。
[説明編]
1)本当に解ってほしい場合には、概念を説明する
的確なものの例えを使う
2)言葉を多く使いすぎない
説明することをピンポイントに決めてから話し始める。途中でたとえ話を変えたりすると混乱の元。
あと、言葉を多くすれば多くするほど相手は混乱する。最短経路を先に見つけてから話す
3)難しい言葉を使わない
カタカナをきいた瞬間にパニックになる人が多いので、カタカナは使わない
4)擬音語を使う
擬音語は理解を促進させる。クリックしてね、ではなく、カチッと押してね。ぽちっとな。
5)とにかくその場をしのぎたいときは答えを端的に、方法を話す。
今忙しいなあとか、この人は、とりあえず答えだけ知りたいんだなあとか、そういう時は、手順だけを説明する。あまり役には立たない。直ぐに忘れられるが、考えるストレス耐性が低い人にはこれをする。好きではない。
6)調子に乗っていっぱい教えない
おおー!理解してもらえた、すごい、この人解った!というときがある。相手の目がきらきらとする瞬間だ。(これが一番楽しい)。そのときに調子に乗って次のこととか、応用技を教えると、一気に混乱して目がうつろになり、元の木阿弥。
7)概念を理解してもらうときは絵を描く
私は絵を描くのが好きなので(とはいえ、ただの図解)、裏紙に図解することが多い。概念を示す。言葉よりも絵が良い。
ついでに、うちのスタッフにも聞いてみた
全員「初心者ってどのレベルっすか」と聞いてきたのを見ると、だよねー、初心者っていってもいろいろだよねと、納得。とりあえず、いくつかに分類。
■「マウス初めてですー!」という人には?
S)怖がらせない。
N)これから何が出来るかを把握させる
「ワードできます」という人には?
S)できなかったとしても落ち着く。焦らせない。
N)本当はどのくらいのレベルなのかを先に探る。どこを見ているのかイメージする。(団体講習の時には)一人一人の画面を指すことはできないので、位置情報を詳しく言うことにしている
P)概念を把握しているかを確かめる
だそうです。
若い方に教えるのはものすごく吸収力が良すぎて、なんだかよく解らんとです。
時折若い子に教えるのですが、「えーーーーーーもう解っちゃったの!」「1回の説明で解っちゃったの?」ということが多いので、もしかしたら参考にならないかもしれませんが。
ちなみに、私はまさか自分が教えるという職業に就くと思わなかったのと、結構いらっちなので、できるだけ、いかに、早く覚えてもらえるか、理解してもらえるかということを昔から考えています。(その結果がフランチャイズ展開なんですけど) 教えるというのは楽しいですよね。自分の説明能力が問われます。相手の視点に立って説明する、そんな基本的なことが一番重要なんですが。
ただ、お腹がすいているときに4回同じ質問されるとさすがに我慢が切れるかも。って思うことがあります。(笑)