女心と秋の空
要は、ころころ変わるって事です。ハイ。
それはまるでピンクレディの渚のシンドバッド。あっちこっち飛んでいくわけです。
さて、なんでそんな話をしているかといいますと。
あまりパソコンに慣れているわけではない人は、考えなければパソコンの操作ができません。
慣れた人は、あまり考えていませんが、慣れていない人は、ココはダブルクリックにすべきか、クリックなのか、左クリックか右クリックか、ひたすら悩みながら進んでいます。
例えば、交通標識があります。私は、何度も言うように運転に不慣れなのでその交通標識がナンだったかを深く考え、思い出すという行為をしなくてはいけません。しかし、慣れた人は「あのマークは一方通行にきまっとる」と思うのです。そのように、違う。
そして、なぜ、女心と秋の空か。
人は得てして、心が変わります。
パソコンの操作中も然り。
突然思い出したりするのです。
たとえば、ファイルを保存しようかどうか悩んでいて、さて保存のボックスを出したはいいが、ふと、「そういえば他のファイルの中身を確認しておこう」と思ってしまった。
目の前にあるのは保存のダイアログボックスです。でも、頭の中は開くです。となると、答えは、ハイその通り。今開いているファイルで別ファイルを上書きします。そこに出てくる警告ボックスは目に入りません。あたかも、電車の中で携帯電話を使わないようにと注意するアナウンスの如く。
例えば、ワードでオートシェイプをいれます。
入れた後に文字を入力しようとオートシェイプからマウスを移動して、文面でチカチカさせます(カーソル点滅)
いや待て、しかし、このオートシェイプは色をつけたほうが可愛い、と突如思ったシニア層は、目の前のカーソル点滅は気にせずバケツマーク(塗りつぶしボタン)を探し、そして、連打します。打つべし打つべし。しかし、一向に色は変わりません。当然です。該当オートシェイプをクリックしていないのですから。でも、気づきません。
例えば、エクセルをしています。
目の前のセルで計算をしました。
「パソコンって凄いわねえ。フタケタ計算もバッチシね。」と感嘆の声。
結果を見るために、他のセルをクリックします。ちなみに、これはムイシキです。
そして、「ああ、そうだわ、計算結果を目立たせるためにセルに色を塗ろう」
ハイ、ご賢察の通り。バケツボタンをクリックします。ところが、当然ですが、セルは別の場所にあります。
「あら?色が変わらない」と呟きます。
ちょっといらいらした感じでマウスを動かし、他のセルをこれまたムイシキにクリックします。そしてバケツ。
いやみの如く該当セルを残したまま、他のセルが色づいていきます。
しかし、彼らは、他のセルが色づいていることには気づきません。ゲッチュー状態です。ボクの視界に入るのはYOUだけ、この計算式しか見えないの、と、まるでラブラブなカップルみたいな感じです。(ラブラブなカップルに対する偏見だったらごめんなさい。)色づく周り、色づかないマルタイ。
ふー。と大きなため息をついて、はじめて全画面が見えます。
「ひゃあああああああああああああ」
この時点ではじめて、該当セル以外が色気づいていることを知ります。びっくりです。
このようにですね、目的のことをずっとやっているわけではなく、意識が突然飛んで、「あれもやってみたい」と突如思うのが「好奇心の強いシニア」の特徴であります。コロコロ変わるのがシニアとパソコン操作であります。
そのことを踏まえて色々ウェブだのソフトだの、サービスだのを提供する必要があると考えなくてはいけないのは提供者です。せめて、大きな被害が無いように勤めるのが提供者の最低限の義務であると感じる今日この頃でございます。では。